梵 kāma 意味
- カーマ
〖梵 Kāma〗
インド神話で,愛欲・恋愛の神。古くリグ-ベーダでは,宇宙創造の原動力とされた。
関連用語
kāma: カーマ
梵 kāmasūtra: カーマ-スートラ 〖梵 Kāmasūtra〗 サンスクリット語の韻文で書かれたインド最古の性愛書。四世紀頃,バーツヤーヤナの作といわれる。文学的価値も高い。
梵 bhagavadgītā: バガバッドギーター 〖梵 Bhagavadgītā〗 (荘厳なるものの歌,の意) ヒンズー教の聖典の一つで,人格神への信愛の道を説く宗教哲学詩。古代インドの大叙事詩「マハーバーラタ」に取り込まれている。
梵 brāhman.a: ブラーフマナ 〖梵 Brāhman.a〗 ベーダ本集の付随文献の一。祭祀(サイシ)の行い方,賛歌や祭詞の意義などを説明するとともに神話・伝説をも多く含む。梵書。
梵 gan˙gā: ガンガー 〖梵 Gan˙gā〗 ガンジス。恒河(コウガ)。
梵 jātaka: ジャータカ 〖梵 Jātaka〗 本生経
梵 jāti: ジャーティ [1] 〖梵 jāti〗 インドのヒンズー教徒のなかにみられる,通婚と共食を許され特定の職業と結びついた集団。多くは四つのバルナのいずれかに属し,カーストと呼ばれる。 カースト バルナ
梵 nirvān.a: ニルバーナ [3] 〖梵 nirvān.a〗 涅槃
梵 purān.a: プラーナ 〖梵 Purān.a〗 (古い物語の意) ベーダに次ぐヒンズー教の聖典。民衆に身近な信仰を広く説く。四世紀から一八世紀頃まで一八種類作られた。
梵 rāja: ラージャ [1] 〖梵 rāja〗 (王の意) インドの王侯の称号。古くは部族の首長をさしたが,のちにマハラージャ(大王)に対する地方首長の呼称となる。
梵 vedānta: ベーダーンタ 〖梵 Vedānta〗 (ベーダの終わりの部分の意) ベーダ聖典ウパニシャッドの別名。 (「吠檀多」とも書く)
梵 ātman: アートマン [1] 〖梵 ātman〗 (「我(ガ)」と訳す) インド思想における精神的・永久的実体。ベーダでは,個や世界における気息・霊魂・生命などとしてとらえられる。ウパニシャッドにおいて哲学的に整序され,大宇宙としての本体(ブラフマン)に照応する小宇宙,すなわち個我の本体としてとらえられた。アートマンとブラフマンが究極的に同一であるという真理に到達することで,輪廻(リンネ)を
梵 mahābhārata: マハーバーラタ 〖梵 Mahābhārata〗 古代インドの大叙事詩。一八編一〇万頌から成る。400年頃に現在の形が確定。バラタ族の戦争の話を軸に,神話・伝説・哲学・宗教・道徳・風俗などを豊富に盛り込んでいる。 (「摩訶婆羅多」とも書く)
梵 mahārāja: マハラージャ 〖梵 mahārāja〗 (大王の意) インドの藩王国の王の称号。 ラージャ
梵 rāmāyan.a: ラーマーヤナ 〖梵 Rāmāyan.a〗 古代インドの大叙事詩。現形はほぼ二世紀末に確定か。バールミーキ編と伝える。ビシュヌ神の化身である王子ラーマとその妃シーターとの波瀾の生涯,魔王ラーバナとの戦いを描く。